エラ張りボトックスで後悔する前に|頬がこける・老けて見える理由と、エラ張りの本当の原因
「エラ張りをなくしたい」
「小顔になりたい」
「四角い顔をすっきりさせたい」
そんな悩みから、エラ張りボトックスを検討する方が増えています。
ボトックスによって、咬筋(こうきん)の発達が原因となっているエラ張りがすっきりするケースはあります。
しかし、21年間にわたり多くの顔を診てきた林幸千代が、まずお伝えしたいことがあります。
「エラが張っているから、ボトックスを打てばよい」とは限りません。
なぜなら、「エラ張り」と呼ばれているものには、原因の違いがあるからです。
エラ張りを考えるときに重要なのは、
そのエラは「骨」なのか、「筋肉」なのか。
この見極めです。

顔ドック®矯正コース(全10回)
エラ張りボトックスとは?
エラ張りボトックスとは、主に咬筋という噛むための筋肉にボツリヌストキシン製剤を注射し、筋肉の活動を抑えることで、咬筋のボリュームを減らし、下顔面をすっきり見せる美容医療です。
咬筋が発達しているタイプのエラ張りでは、輪郭がすっきりすることがあります。
一方で、エラの張り出しが主に骨格によるものであれば、咬筋を小さくしても骨そのものの形は変わりません。
つまり、
「エラ張り」という同じ悩みでも、原因によって考えるべきことが違うのです。
エラ張りボトックスで気をつけたい3つのこと
1.頬がこけて、老けて見えることがある
エラ張りボトックスで気になることの一つが、頬のこけです。
咬筋のボリュームが大きく減ることで、もともとの顔立ちや骨格によっては、頬の下部からフェイスラインにかけてのボリュームバランスが変化します。
医学文献でも、咬筋へのボツリヌストキシン注射後の副作用・審美的な問題として、sunken cheeks(頬のこけ)や、頬・顎周辺のたるみなどが報告されています。
特に、もともと頬の脂肪が少ない方、頬骨が目立つ方、年齢とともに顔のボリュームが減ってきた方では、
「エラは小さくなったけれど、なんとなく顔が疲れて見える」
「以前より頬がこけて見える」
「若々しさがなくなったように感じる」
ということが起こり得ます。
つまり、
「小顔になること」と「若々しく美しく見えること」は、必ずしも同じではありません。
顔は一部分だけを小さくすれば美しくなるものではありません。
頬、頬骨、下顎、咬筋、口元など、顔全体の立体的なバランスを見ることが重要です。
2.エラ張りボトックスの効果は永久ではない
エラ張りボトックスの大きな特徴は、効果が永久ではないことです。
ボツリヌストキシンによる咬筋の活動抑制は時間の経過とともに弱まり、効果を維持するためには追加治療が必要になる場合があります。
効果の持続期間には個人差があり、研究では6〜12か月程度持続するケースも報告されていますが、治療目的や製剤、投与量、個人差によって異なります。
そのため、
「一度打てば終わり」ではない
ということを理解しておく必要があります。
一度小さくなった咬筋が時間とともに戻れば、再びボトックスを打つ。
そして、また時間が経てば打つ。
このように、長期的に繰り返すことを前提に治療を考える方もいます。
ここで重要なのが、
「何年も繰り返したとき、自分の顔をどのような状態にしたいのか」
という視点です。
ボトックスそのものが「何度打てば必ず顔がボコボコになる」ということではありません。
しかし、咬筋を繰り返し縮小させることで、筋肉量や顔のボリューム、左右差などに変化が生じる可能性はあります。近年のレビューでも、反復・高用量の咬筋へのボツリヌストキシン投与について、筋萎縮や咀嚼機能、顔貌への影響を考慮する必要性が指摘されています。
実際、咬筋へのボツリヌストキシン注射では、左右差、笑顔の変化、頬のこけ、たるみ、局所的な筋肉の膨らみなど、さまざまな審美的問題が報告されています。
だからこそ、
「とにかくエラを小さくする」ではなく、「自分の顔に本当に必要な施術なのか」を考えることが大切です。
3.その「エラ」は、骨ですか?筋肉ですか?
これが、エラ張りを考える上で最も重要なポイントです。
エラ張りには、少なくとも大きく、
- 骨格によるエラ張り
- 咬筋の発達によるエラ張り
という違いがあります。

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骨格によるエラ張り
下顎の骨格、特に下顎角の形によって、顔の下半分が四角く見えるタイプです。
この場合、エラの張り出しの主体は骨です。
咬筋をボトックスで小さくしても、骨の形そのものが変わるわけではありません。
そのため、
骨格性のエラ張りに対して「エラが張っているから」という理由だけでボトックスを繰り返しても、期待した輪郭変化が得られない可能性があります。
咬筋が発達しているエラ張り
一方、歯ぎしりや食いしばり、噛む習慣などによって咬筋が発達しているタイプがあります。
この場合は、奥歯を強く噛みしめると、エラ付近の筋肉が盛り上がることがあります。
このような咬筋肥大が主体のエラ張りは、ボツリヌストキシンによる筋肉量の減少が輪郭変化につながりやすいタイプです。
つまり、
「エラが張っている」
↓
「だからボトックス」
ではなく、
「なぜエラが張って見えるのか?」
↓
「骨なのか、筋肉なのか?」
と考えることが大切なのです。
エラ張りを自分でチェックする方法
簡単なセルフチェックとして、奥歯を軽く噛みしめてみてください。
エラの部分に、
「グッ」と大きく盛り上がる筋肉がある
場合、咬筋が発達している可能性があります。
反対に、噛みしめても輪郭の硬い張り出しがあまり変化しない場合は、骨格によるエラ張りが関係している可能性があります。
ただし、これはあくまで簡易的な目安です。
実際の顔の輪郭は、骨格、筋肉、脂肪、皮膚、加齢による変化など、複数の要素によって決まります。
「エラ張り=悪い」わけではありません
ここも、とても大切なことです。
エラが張っているからといって、それ自体が悪いわけではありません。
四角い輪郭には、その人ならではの骨格の美しさがあります。
問題なのは、
自分が気にしている「エラ」が、何によって生じているのかを知らないまま、ただ小さくしようとすることです。
美容では、「減らせば美しくなる」とは限りません。
筋肉を減らし過ぎれば、頬がこけることがあります。
一部分を小さくし過ぎれば、顔全体のバランスが変わることがあります。
そして、骨格そのものが原因なら、筋肉を小さくしても根本的な輪郭は変わりません。

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林幸千代が21年間、顔を診てきて感じること
私はこれまで21年間、さまざまな顔を診てきました。
その中で大切だと考えているのは、
「どこを小さくするか」ではなく、「なぜ、そこが大きく見えているのか」を見ることです。
同じ「エラ張り」という悩みでも、
- 骨格によるものなのか
- 咬筋の発達によるものなのか
- 食いしばりなどによって筋肉が発達しているのか
- 頬やフェイスラインのボリュームバランスによるものなのか
- 加齢による輪郭変化が関係しているのか
によって、考え方は変わります。
だからこそ、エラ張りで悩んだときには、最初から「ボトックスを打つ」と決めるのではなく、
「私のエラ張りは何が原因なのか?」
を考えることから始めてください。
エラ張りボトックスを検討する前に、知っておきたいこと
エラ張りボトックスは、咬筋肥大に対する選択肢の一つです。
一方で、
骨格によるエラ張りには、ボトックスだけでは骨そのものを変えることはできません。
また、咬筋を小さくすることで、頬のこけ、たるみ、左右差など、顔全体の印象が変化する可能性があります。
だからこそ、重要なのは、
「エラをなくすこと」ではなく、
「自分の顔の構造を知ること」。
顔ドック®︎では、顔を単純に「大きい・小さい」「エラがある・ない」で判断するのではなく、顔の骨格や筋肉など、顔立ちを構成する要素を捉えることを大切にしています。
エラ張りで悩んだら、まず「原因」を知る
「エラ張りをなくしたい」
その気持ちは自然なものです。
しかし、エラ張りボトックスを検討する前に、一度立ち止まってください。
あなたのエラは、骨ですか?
それとも筋肉ですか?
ここを理解することが、顔の印象を長期的に考える第一歩です。
エラをただ小さくするのではなく、
「なぜ、この顔がこのように見えているのか」
を知る。
それが、顔ドック®︎が大切にしている考え方です。

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エラ張りボトックスについてよくある質問
Q. エラ張りボトックスを打てば、必ず小顔になりますか?
いいえ。
エラ張りの原因が咬筋の発達によるものであれば、咬筋のボリューム減少によって輪郭がすっきりする可能性があります。
しかし、骨格によるエラ張りの場合、ボトックスで骨そのものを小さくすることはできません。骨切り手術、もしくは生活習慣を変えて手技矯正で変えていくことです。

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Q. エラ張りボトックスで頬がこけることはありますか?
あります。
咬筋へのボツリヌストキシン注射では、頬のこけ(sunken cheeks)が報告されています。特に顔立ちや注射部位、投与量などによって見え方が変わるため、顔全体のバランスを考える必要があります。
Q. エラ張りボトックスは一度で終わりますか?
いいえ。
効果には個人差があり、時間の経過とともに効果が弱くなるため、長期的に維持する場合には追加治療が必要になることがあります。
Q. 骨格が原因のエラ張りにもボトックスは効きますか?
ボトックスが作用するのは主に筋肉です。
そのため、骨格そのものがエラ張りの主体であれば、ボトックスによって骨の形が変わるわけではありません。
Q. エラ張りなら、まずボトックスを打つべきですか?
「エラ張り」という言葉だけで判断するのではなく、まず原因を考えることが大切です。
骨格なのか、咬筋なのか。
その違いを理解した上で、自分に合った方法を検討することをおすすめします。
まとめ|「エラ張りだからボトックス」の前に
エラ張りボトックスは、咬筋肥大によるエラ張りに対して選択肢となる施術です。
しかし、
・頬がこけて見える可能性がある
・効果は永久ではなく、維持には追加治療が必要になる場合がある
・繰り返し治療では筋肉量や顔の輪郭バランスへの影響を考える必要がある
・骨格によるエラ張りには、ボトックスで骨そのものを変えることはできない
ということを知っておくことが大切です。
だからこそ、
「エラ張りをどうやって消すか」ではなく、
「なぜエラが張って見えるのか」を知る。
顔ドック®︎は、そのための「顔を知る」という考え方を大切にしています。
エラ張りで悩んでいる方こそ、まず自分の顔の構造を知ることから始めてください。

